私事ですが、二日酔いで顔がリンゴみたいに真っ赤です。
原因は、昨晩飲み過ぎたからです。なぜ飲み過ぎたかと言えば、お酒がおいしかったから。お酒がおいしかったのは、気のいい奴らと飲んだからです。最近の私のお気に入り、長野の北信地方でよく飲まれている「水尾」という日本酒を楽しんだ夜でした。
こうして振り返ってみると、二日酔いになるにも「順序」があることに気づきます。そして、普段の暮らしでは意識しない些細なことにも、順番があると思っています。
赤くなった自分の顔を見て思い出すのは、5月の上旬、ちょうど満開になったリンゴの花です。芽が出て花が咲き、やがて赤い果実になる。満開になったリンゴの花はこの後、「花摘み」や「摘果」などの作業をとおして選別され、丸く充実(じゅうじつ)したら収穫、出荷されます。お店に並ぶ赤い姿からは想像できないそれらの過程は、どれも無視できない大切な順番です。
身近にリンゴ畑がある、長野に暮らして初めて知ったことがあります。リンゴの花が白くて可愛いこと。ほんのり甘い香りがすること。目立たない過程も大切だということ。
長野のリンゴが皆さんのもとへ届くのは秋の初めから。その頃に、また会いましょう。
このお花のこと
種類:バラ科リンゴ属
開花時期:5月初旬~中旬
果実の旬:秋~冬
花言葉:「選択」「選ばれた恋」「誘惑」「後悔」